2003年 5月 「 タコウナ 」 35.



私は “ 食いしん坊 へん子ちゃん ” と 言われるくらいだから

昨年の春 生まれて初めて食べた タコウナの味 は 忘れていない

今年も タコウナの季節が来るのを 楽しみにしてた

たい君にも タコウナの 美味しさを 何度も話してあげたヮ
 
タコウナ は 美味しい !

ほっぺたが 落ちるくらい 美味しい !!!

もっとも 私のほっぺたに 落ちる余裕があるか どうかは 疑問だけれど ...

朝早くから おり土手の上で ゴソ ゴソ ガサ ガサ やっていた

お父さんの手に ・ ・ ・ 「 アッ ! タコウナ !」

私 へん子ちゃん は もう お父さんの側から 離れない
 
「 アブナイよ へんちゃん 踏んづけちゃうよ 」 それでも
 
ピッタリ くっついて歩く 時々は タコウナに 飛び付きながら ・ ・ ・
 
「 早く頂戴 ! 早くー !」 勢い余って お父さんの手まで つっついてしまう

「 痛いな ー チョットくらい 待ちなよ 」 なんて 叱られても

落ち着いてなんか いられない

お父さんが 竹の子の皮を むき始めると 私は 早速 ヒザの上に 乗り込む

柔らかいところ ばっかり 選んで 食べる 

この新鮮な甘さと 歯触りの良さ ... ン ???  嘴 触りか ?
 
欲張って 頬張るから 苦しくて もう ハフ ハフ 目まで 白黒してしまう

節の辺りは 堅いから 節が近づくと 早く 次の皮をむいて と 

柔らかいところを つついて 催促する

「 へんちゃんは 美味しいところを よく知ってるな ー 」  

お父さんは感心しながら 私のために クル クル 皮を剥いてくれるが
 
お母さんは 「 へんちゃんに 贅沢させすぎる 」 とか

「 貴重な タコウナを 食べさせすぎる 」 と お父さんを チク チク 虐める

お母さん達は もっと堅い所まで ちゃんと 食べてるんだって

たい君も 時々は つっつくけれど 自分が食べる というより

私のために 契ってくれてる  「 コッ コッ コッ コッ !」

「 へんちゃんのことは いいから たい君 食べなさい 」 と 言われても

「 コッ コッ コォ !」 「 コッ コッ コッ コォ !」
 
自分のことより 私 へん子ちゃんに 食べさせようと 必死

けなげな 私の たい君 ! ! !




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