2003年 9月 「 台風 」 43.



知晴ちゃん という 可愛い女の子が  陶房に座って 土をひねっている 

お母さんは 土と一緒の 幸せな時間が 大好きだから

「 ちょっとやらせて !」 とか 「 教えて!」 と 頼まれても 

あっさり ことわってしまう

「 単に 意地悪 なだけかも ? 」 と 私 へん子ちゃん は 大いに 疑ってる

感じの良い 女の子だったから お父さんは 非常なる興味を持って

用事もないのに 陶房に入ってきては ウロ ウロ

盛んに オヤジギャル を飛ばして 本人は 歓迎している つ も り

迷惑な顔 もしないで 面白そうに 笑ってあげているから 感心 感心

すごく熱心で 丁寧に 時間を掛けて 作っていたから
 
お母さんは 時々 「 どう ー ? 」 って 様子を見にくるだけ

寂しく無いように 私 へん子ちゃん も 側を ウロ ウロ してあげた

たい君も 作業台の上を横切り いつもの所に 飛び移って 座ってあげた

私達にすれば 破格の大サービス きっと 喜んで貰えたはずだヮ

お母さんからは 「 邪魔しないで !」 と 追い出されたのに お父さんは

めげずに 顔を出し 車で送って行くという 幸運にも 恵まれた

「 帰りが遅いな ー ・ ・ ・ 」 首を伸ばして 待ってたら


お父さんは ちゃっかり 知晴ちゃん とのドライブを 楽しんでたんだ ・ ・ ・

数日後 台風が 八丈を 直撃し

最大瞬間風速 約60mだったらしいから 騒がしくて 眠れなかったわけだ

お母さんは 台風が 八丈の方へ来そうだという

天気予報が出た時から 内心 ドキ ドキ ワク ワク していた

去年の 10月3日の 台風で たい君が 飛んできたから

「 今年も ひょっとすると 飛ばされて くるんじゃ ー ないか ? 」 って

密かに 楽しみにしてたらしい シンジラレ ナ ー イ !

翌朝 期待しながら あち こち 見て回り
 
折れた木の枝や 葉っぱ しか 散らかっていなかったので 

「 何にも 飛ばされて来てない ヨー!」 がっかり してた

被害を受けた人達には 絶対 内緒に しておかなくっちゃ ー 

太鼓の練習に ホテルの前の 海岸縁に 出かけて行った お母さんは

波に削り取られて 太鼓を置く場所が 無くなっているの知って

大ショック を受けた
 
台風とは 関係ないけど ホテルは休館 真っ暗 ー くて 不気味

太鼓を置く場所も無くなって 来年の夏は どういう事になるのやら ・ ・ ・

珍しく 湿っぽい顔で 帰ってきた




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