2002年 3月 「 兄ちゃん の 発作 」 7.
 


発作 の 回数 が 増え 激しく なってきた

首 が ねじれながら 背中の方に 引っ張られて行く ・ ・ ・

大きく開いた 口からは 白い液が 流れでて ・ ・ ・

息の できない 全身 が 痙攣 に もがいている ・ ・ ・

「 もう だめだ !」 「 もう 呼吸 が 止まる 」 ガー ケッ ケー コココッ コオー

「 りゅう 頑張って !」 「 もう少し 頑張って !」 と お母さんは

涙を 必死でこらえながら りゅう兄ちゃんを 励まし続ける 

果てしなく続くか と 思われた 痙攣 が やっと治まり フー と 息をつく ・ ・ ・
 
りゅう兄ちゃんは 気を失っている クゥ クッ ククッ

「 そのまま 少し 眠らせてあげて ・ ・ ・!」 と 私 へん子ちゃん と お母さんは


必死で 願いながら ・ ・ ・ 見守る ・ ・ ・  クククッ クルッ
 
でも ・ ・ ・ 兄ちゃんは ガバッ と 起きあがる


雰囲気が まるで違う  『 何かに 取り憑かれてる !』 みたい

目の色 も 変って フラ フラ していた脚 も うそのよう ・ ・ ・

ウヲーン ウヲーン ウーン と 切なく鳴きながら すごい勢い で 歩き回る ・ ・ ・

色んな物に ぶつかり つまずき それでも 遮二無二 突進するから


キケンの少ない 庭の方へ 押し出して あげる 

私 と お母さんは  兄ちゃん が 怪我を しないように 付いて 歩きながら
 
時間が 経つのを ひたすら待つ  クククッ コココッ ケケケッ

や っ と ・ ・ ・


だん  だん  スピード が 緩んできて ・ ・ ・

目の中に いつもの りゅう兄ちゃんが 戻ってくる ・ ・ ・ ク クル クッ クッ クウー


お母さんは そっと 細いヒモの輪を 首にかけて 陶房へ

♪ 〜 「 りゅうちゃん と ♪ お母さんは ♪ 仲良しダーイ 」 〜 ♪  クゥッ クッ

盲働人間 お母さん定番 の 即興曲を歌いながら ・ ・ ・

お母さんは 何でも かんでも すぐ 歌っちゃうけど [ 歌ってる ] という意識が 定かじゃない

五感を 失っている上に 身体の平衡も 保てない りゅう兄ちゃんなのに

自分で 「 大丈夫 !」 と 納得するまで 

絶対 横にならない と いうより なれないみたい

だから ・ ・ ・


兄ちゃんが 寝付くまでには ・ ・ ・

随分 ・ ・ ・  時間がかかる

私 へん子ちゃん も お母さんも へと へと ・ ・ ・ ククク ク クゥ-




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