2003年10月 「 猫 か ?」 45.



ある日の 夕暮れどき 日本間の前辺りで キエー カッ カッ ケッ ケー

お母さんが 慌てて 飛び出して来た時 

たい君だけが 呆然 ・・・ 

いつも 血色が良いというか 真っ赤な顔の たい君が 真っっ青

両羽根は 力が抜けて ガクッ !  尻尾は ダラ ー ン  目は 宙に ・ ・ ・

か ろ う じ て ・ ・ ・  立っていた

お母さんは 「 へんちゃん は どうしたの ? 」 って 聞いたけど

たい君は 立ってるのも やっと みたい だったので

お母さんは 慌てて 「 へーん 」 「へんちゃーん」 「 ヘーン 」 呼びながら あちこ捜して 

元の場所に戻ったが たい君は 初め見たときのまんまの姿で 固まってた

「 そのまま バタッ と 倒れてしまうんじゃーないか ?」 と 思ったそうだ
   
へん子 のことが 心配で 気が変になりそう だったけど

たい君も ほっとけるような状態じゃー なかったらしい 

いつもは 私の姿が ちょっとでも見えなかったら かけずり回って探すのに

何をしたら良いのかも 分からないようで 歩くのも やっとだったって

お母さんは お父さんに 話してた

道路の方も 畑も おり土手の上も 捜したが

私 へん子 の 気配は 全くないし  たい君 のことも心配で 

まずは たい君を 陶房に入れ

うす暗くなって来たけど 「 ヘーン 」 ウロ ウロ 「 へーん 」 ガサ ガサ ・ ・ ・
 
私は見つからなかったが ひとまず 家の中へ ・ ・ ・

私 へん子の事を考えたら 何んにも手に付かず
 
「 へん を もっと もっと 大切にすれば良かった! 」 とか

「 ヒイーヨ を 可愛がりすぎた 」 なんて 日頃のことを いろいろ 反省しながら


「 へん子が いない生活なんて ・ ・ ・ 」 って 真っ暗い気持ちで

半泣きになりながらも たい君の 様子を見に行って ・ ・ ・

「 ア ー ! へんちゃん だ !」  「 へん子ちゃん だ ー !! 」 

私 へん子ちゃん は 思いっきり ギュッー と 抱きしめられちゃった

私にとっても あまりにも 突然で 恐ろしい出来事だったので 記憶が定かでなく

お母さん と たい君 を 安心させるような 説明が 出来ない

そんな騒ぎが 収まったところへ 剣道の練習から 帰ってきた お父さんは
 
私 へん子ちゃん と たい君 の 頭をなでながら

「 何としても へん と たい を 守らなくっちゃー 」
 
次の日 ものすごー く 早起きして


丁度良い 二股の枝 を 探し出し パチンコ を 作った



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