2004年12月 「母さんの想い」 74.



ボク たい君 は すご ー く 調子が 狂っちゃってるけど

お母さんは 中国行き と へん子ちゃん の 死 が 重なって 完全に 変

「 たい君のことが 心配で ・ ・ ・ 」 なんて ボク の せいに してるけど 

それだけ じゃ ー ない と ボク たい君 は 疑ってる

陶房にも 滅多に 入らない

毎日 ボ ー ー  ぼ ー んやり 過ごしていた お母さんが

今日は 大きなエプロンに 帽子かぶって マスクもして

勢いつけて ひどく 荒れている 陶房の掃除に とりかかった

長い間 ほったらかしに してあったから ホコリもすごい

風に巻かれた 枯れ葉やゴミが 陶房に 吹き込まれ 隅々に 溜まってる

へん子ちゃんと ボクの羽根も 散らばった ま ん ま に なっている 

茶色くって 小さくって 柔らか ー い のは へん子ちゃん の 羽根

黒っぽくって 長くって 硬いのは ボク たい君 の 羽根だよ

へん子ちゃんの ○○○の跡は 床だけじゃなく あっち こっち にある

○○○の跡を こすったり 羽根を 掃き集めたりしながら

「 へん子ちゃん の 跡 が こうして どん どん 無くなって いってしまう ・ ・ ・ 」

陶房を きれいにしている お母さんの 切ない気持ちが ボク には ジン! と 伝わってくる


時々 掃除の手を止めて ボー と へん子ちゃん と の 思い出の世界に

迷い込んでしまいそうになるのを 振り払い 振り払い 何とか 掃除を 続けてたんだ  

掃除が終わったところで 思い切って 土 を 取り出して こねて 積み上げて
 
ホントニ ほんと ー に ひさし振りに 土 と 親しんだ

お母さんが 陶房に 座っているのを 見つけると
 
へん子ちゃんは すぐ 作業台の上に 飛び乗って
 
つっついたり 踏んづけたり 土くずを食べたり ドベの水を飲んだり 

邪魔になるほど 近くに座り込んで 居眠りしたり 棚の寝床で 卵を産んだり 

ちょっと 我が儘 で おしゃべり で ふっくら 可愛い へん子ちゃん

お母さんは 土 を さわりながら へん子ちゃん の こと ばっかり 思い出してる

ボク は お母さんの側で 土くれ を つまんだり ( 美味しく なかった ヨ )

作業台の上に 座ったり へん子ちゃん が 寝ていたところで うたた寝したり

へん子ちゃん の やってたことを 思い出しながら 真似 してみたんだけど
 
お母さんは 気がついて くれたかな ー

黙って ボク の 嘴に 鼻 を [ ギュッ ! ]  押しつけてきた ヨ 

これは いつも へん子ちゃん に お母さんが していたことだ
 
相変わらず 一人では 外に出られない ボク たい君 を お母さんは 抱きあげて
 
外で 働いてる お父さん の 側へ そっと 置く


時には お父さんに 「 ハイッ ! 」 って 抱かせたりもするから

お父さんの仕事は なか なか はかどらない




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