2002年 2月 「 へん子 は 大忙し 」 6.



フワ フワ の フトンが 気に入った私は 兄ちゃんに もたれて 眠る

兄ちゃんは ボソボソ ボソボソ  若かった頃の 話を してくれる


思い出話を 聞きながら ウト ウト ウト ウト ・ ・ ・ 夢の中 

兄ちゃんも 私が 側で ウロ チョロ しているのが 嬉しいみたい

耳 や ホクロ を つっついたり ヒゲを引っ張ったり


わざと 踏んづけて 歩いても ちーっとも  気にしてない

お父さん と お母さんは 「 信じられな ー い!」 と 目を 丸くしてる


食事の時は 横から 頭をつっこんで ご飯や肉を食べ 牛乳を飲んだ
 
兄ちゃんを 肩で 押しのけながら 食べている 私を見て

「 それは りゅう のご飯でしょ !」 と お母さんは 叱るけれど

りゅう兄ちゃんは 私が どんなに邪魔をして みても

そっと 場所を あけてくれる だけだ


その代わり というのも 変だが

食べ終われば ご飯の器 や まわり を きれいにしたり ・ ・ ・

鼻の頭 や 唇 に くっついている ご飯粒 も 取ってあげなくっ ちゃー ・ ・ ・

身体に付いた 虫 や ハエ にも こまめに気を付けて ・ ・ ・ と


私だって 兄ちゃんのお世話で けっこう忙しい

兄ちゃんが ぼーんやり フラ フラ 庭を歩いている時や 

日向で 昼寝をしている時も ときどき 様子を見なくっ ちゃー


兄ちゃんは 自分が 気がつかない内に とんでもない所に ささりこんで

動けなく なったり 倒れてしまう ことも あるから

お母さんを 真っ直ぐ 兄ちゃんの所へ 連れて行かなくっ ちやー ならない ・ ・ ・

首 が 横 に ふれ始まれば ・ ・ ・  発作だ !

大変 大変 大急ぎで お母さんに 知らせなくっ ちゃー ・ ・ ・

夜は 「 へん子ちゃん りゅう兄ちゃんのこと お願いね 」 と 頼まれて

コー コケー コケー コケエー  ガアー ケッ ゲエッー !

大声で 眠っている お母さんを 起こすの も  私の役目 に なっている

こういう 気配りは なかなか 神経を使う

小さな頭の中は いっつも 兄ちゃんのことで いっぱい !

畑で キャベツ を つついていても ミミズ を 引っ張りだしていても 

 なかなか 落ち着いて 食べて られない


「 ふっくらしている へン子が 可愛い !」 と 評判 だったのに 

頬が げっそり こけてしまって ー


脚だって ほら !  ガリ ガリ に なっちゃった ー 

こんな 私の悩みを だ ー れ も 分かってくれない !

「 へん子は 暢気でいいね ー  羨ましいよ !」 なんて 言われて


私 へん子ちゃん は 少し ヘソ を 曲げてる

( 私に おヘソがあるのか ??? どうか ??? )



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