2005年12月「 ふー子ちゃんだよ 」  97.



フーちゃんが 亡くなって ボク たい君は も う すっかり 普通じゃない

お母さんが 近づいて来ても とっと と 逃げ出しちゃう

実は 「 フーちゃんを お母さんが どっかに やっちゃったんじゃないか ? 」 って

ボクは スゴ ー ク 疑ってたもんでね

スズメが 飛んでも 家の中に 駆け込んで来る ボクを 見かねた の と


お父さん お母さん も 自分達の 気持ちの やり場に 困り果て ・ ・ ・

今度は 早々に 中之郷に デンワして  また また 女の子を 貰ってきた

名前は 富士子(二世)ちゃん に した 「 ふー ちゃん 」 て 書くんだ

「 亡くなった フー子ちゃんのことを 忘れないように ! 」 そして

「 新しく 来てくれた ふー子ちゃんを 大切にしょう ! 」 そんな 願いを 込めて 

ボク たい君と お母さん お父さん 三人(?)で きっちり 決めた

新しい名前を 考えるのが 面倒とかで 手抜きしたんじゃ 〜 ないんだ からね

富士子(二世)の ふーちゃんは きれいな 女の子 羽根も ふさ ふさ トサカ も ピン !

ふーちゃんは 家に来た次の日 何だか ウロ ウロ ソワ ソワ 落ち着かない

「 ひよっとして ! 」 お母さんは ふーちゃんを 抱き上げて 巣箱に 入れた

ふーちゃんは 待ちかねてたように 細長い卵を お母さんの 目の前に 産み落とした

「 きっと ふーちゃんは 卵を抱えて 一眠り するんだろう ナ 」 って 思ったんだけど

アレ ! ふーちゃんは あっさり 巣箱から 出てきちゃったよ

「 そうか 〜 今まで 卵は さっさと 転がって 行っちゃってたんだ ・ ・ ・ 」 ・ ・ ・


卵を抱えて 幸せそうに ウト ウト してた へん子ちゃんの姿を ボクは つい 思い出しちゃった

夕方になれば ボクは 陶房に入って 夕食 いつもの場所へ 「 ヒョイ ! 」 飛び移る

ふーちゃんは まだ 慣れてないから 木やら 箱やら 椅子を 段々にして

お母さんが トン トン トン トン 順番に 叩いて 登り方を 教えてる

そんな 実力なのに 「 たい君が 寝てるところで 自分も寝る ! 」 って 譲らない 

ふー子ちゃんの 意志は 固くて 何度も 実際に 飛び出して 

変なところに ぶつかったり ひっかかったり ・ ・ ・


アブナ ー イ !  見てられな 〜 い !

しょうがないので もっと高い台を 引っ張ってきて その上に また 足して ・ ・ ・

それでも ダメ で ・ ・ ・ お母さんは ついに 手を 貸してしまった それ以来 

最後の 最後は 羽根を バタ バタ バタ バタ お母さんの 手が 伸びてくるのを 待ってるよ 

その内 きっと 自分の力で 飛び上がれるように なるだろう


「 意志が はっきりしてる 女の子だね 」 お父さんも お母さんも 感心してる

ず 〜 っ と ボクだけが 寝てた 場所に 二人で 眠る なんて 初めてだ

「 夜は 一人で 静かに 眠りたい ! 」 というのが 本音 なんだけど サ
 
まあ ふー子ちゃん には 内緒に しとかなくっちゃ 〜





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