2003年 9月 「 あの ヒイーヨ が!」 44.



ヒイーヨ が 帰ってきた

ヒイーヨが 姿を見せなくなってからも

お母さんは 時々 空に向かって 「 ヒイ ー ヨ ー 」 って 叫んでた

私 へん子ちゃん は 「 帰ってきたりしないわ !」 って 気にもしてなかった

以前は 頭が 他のひよどりの 2 〜 3倍 はあったし
 
元気で ちょっぴり意地悪だった あの ヒイーヨ が ・ ・ ・ 今は

頭は 他のひよどりの 半分もないし てっぺん も ハゲ ハゲ

羽根も 尻尾も ボロ ボロ ヨレ ヨレ


首なんて 今にも 「 ポロッ !」 と 落っこちそうなくらい スケテて 頼りない

でも 確かに あの ヒイーヨ だヮ


物干し竿に 留まっているのを 見つけた お母さんが  「 ヒイーヨ !」 って

あせって ドタ バタ むやみに 音を立てながら 網戸を開けたけれど

ちっとも 驚いたりしないで パンを待ってたし

数ヶ月ぶりなのに お母さんとの息も ぴったり合ってる

やつれて 見る影もない ヒイーヨのことを
  
「 抱きかかえて 労ってやりたい ! 」 と 思ってる お母さんの気持ちが
 
娘の私 へんこちゃんには ヨークわかる
 
せめて ・ ・ ・ と パンを 小ーさく ちぎって 丁寧に 投げてやってる

これで又 私の頭の上を パンが飛び交う事になるのか やれやれ

と 思うけれど ちょっぴり 懐かしい気がしてしまうのは ナゼ ?

「 ピー !」 以前のように 竿に留まって パンを催促してるけど
 
ズーズーしい雀が ヒョロ ヒョロ の ヒイーヨを 押しのけたりして

  今にも 横取りしそう だから お母さんは 気が気じゃーない

「 ヒィーヨ なんか 嫌い !」 と 思っている 私でさえ 心配になるくらい

ヒドイ状態なのに お父さんは 

「 単に 羽根が 生え替わる時期 なんじゃないの 」 って 相変わらず暢気 

「 本当に 帰って来たのかな ー 」 パンを投げながらも 半信半疑のお母さんは

少ーしづつ 元気になっていくような ヒイーヨ

受け取っても  嫌いなパンは ポイッ ポイ と 捨ててしまう ヒイーヨ

口を開けるだけで 受け取る 努力をしない ヒイーヨ

そんな 我が儘 なところまで 「 ちっとも 変わってない 」 って 喜んでる

   以前のようには ヒィーヨに 腹が立たない 私 へん子ちゃん は

少し 大人になったの かナ?




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